サッカードの神経制御
サッカードは前頭眼野 (FEF)、補足眼野 (SEF)、上丘の 3 領域の協調により生成される。FEF は随意的なサッカードの計画を担い、上丘はサッカードの実行指令を脳幹の眼球運動核に伝達する。上丘のビルドアップニューロンは刺激検出後に発火率を徐々に上昇させ、閾値到達時にサッカードが発動する。この発火率の上昇速度が個人のサッカード潜時を決定する主要因子である。
サッカードと認知パフォーマンスの関係
視覚探索課題のパフォーマンスはサッカードの効率に大きく依存する。熟練者は情報価値の高い領域に注視を集中させ、無駄なサッカードが少ない。エクスプレスサッカード (潜時 80-120ms) は予測可能な刺激に対して出現し、通常のサッカードより 50-100ms 速い。反応時間テストにおいて、刺激位置が固定されている場合にスコアが向上するのは、サッカード準備活動の効果である。
サッカード能力の訓練
サッカードの潜時と精度は訓練により改善可能である。ランダムな位置に出現する標的を素早く注視する課題を 1 日 5 分、2-4 週間継続することで、サッカード潜時が 10-20% 短縮する。アンチサッカード課題 (刺激と反対方向を見る) は抑制制御を強化し、衝動的な反応エラーを減少させる。FPS ゲームのプレイヤーは非プレイヤーよりサッカード潜時が短いことが報告されている。